配当投資用語集
配当王・貴族・インカム投資の理解に役立つ用語です。
配当王(Dividend King)
分類50年以上にわたり連続で配当を増やしてきた上場企業です。配当王は配当の安定性の象徴とされ、インカム投資のゴールドスタンダードと見なされます。
例: コカ・コーラ(KO)は61年以上にわたり連続増配しており配当王に該当します。
配当貴族(Dividend Aristocrat)
分類S&P 500構成銘柄のうち、少なくとも25年連続で配当を増やしてきた企業です。地位を維持するにはS&Pが定める規模・流動性の要件も満たす必要があります。
例: マクドナルド(MCD)は47年以上の連続増配で配当貴族の条件を満たします。
配当利回り
利回り1株あたりの年間配当を現在株価で割った比率(%)。株価に対してどれだけのキャッシュフロー(配当)が得られるかを示します。
例: 年間配当が2ドル、株価が50ドルなら配当利回りは4.0%です。
権利落ち日
日付次回配当の対象となるかどうかの区切り日です。この日より前に保有する必要があり、当日以降の買いは売主に配当が付きます。
例: 権利落ち日が4月15日なら、多くの場合4月14日までの取得で次回配当の対象になります。
配当支払日
日付株主に配当が実際に支払われる日です。多くの場合、権利落ち日の2〜4週間後です。
例: 権利落ちが4月15日なら、支払日は5月1日などになることがあります。
基準日
日付配当の対象となる株主を名簿で確定する日です。通常は権利落ち日の翌営業日です。
例: 権利落ちが月曜4月14日なら、基準日は火曜4月15日になることが多いです。
配当発表日
日付取締役会が次回配当の金額、権利落ち日、基準日、支払日などを公表する日です。
例: 3月1日に四半期0.50ドルの配当を発表し、権利落ちを4月15日とする、といった形です。
配当性向
安全性利益のうち配当として支払う割合です。低いほど持続性や伸びしろがあるとされ、80〜90%超はリスクが高まることがあります。
例: EPSが4ドルで配当が2ドルなら配当性向は50%です。
配当安全性スコア
安全性Asset Trend Reports の0〜100の指標で、連続増配年数(最大50点)と配当性向の健全性(最大50点)を組み合わせます。80点以上は優秀とみなします。
例: 60年以上の連続増配と性向45%なら95/100などになり得ます。
連続増配年数
安全性年間配当を途切れなく増やしてきた年数です。配当王(50年以上)・貴族(25年以上)の基準になります。
例: ドーバー(DOV)は68年連続で増配しています。
年間配当(1株あたり)
利回り1年間に1株あたり支払われる配当の合計です。四半期配当なら四半期額×4です。
例: 四半期0.48ドルなら年間は1株あたり1.92ドルです。
四半期配当
利回り年4回、おおよそ3か月ごとに支払う配当です。米国の配当株で最も一般的で、配当王・貴族のほとんどが該当します。
例: KOは四半期おおよそ0.485ドルで、年間おおよそ1.94ドルです。
取得利回り(YOC)
利回り現在株価ではなく、自分の取得価格基準で見た実質的な配当利回りです。配当が増えるほどYOCも上がり、長期保有の妙味が出ます。
例: 25ドルで取得し年2ドル配当ならYOCは8%で、表面利回りが3%でも自分基準では8%です。
配当成長率(DGR)
成長1・3・5・10年などの期間における配当の伸びを年率換算したものです。高く安定しているほど複利で資産形成に効きます。
例: 年7%で増え続ければ、およそ10年で配当額はほぼ倍になります(72の法則)。
割安(配当基準)
評価Asset Trend Reports では、現在の配当利回りが5年平均より明らかに高い(例:+10%以上)場合に割安とみなすことがあります。平均より利回りが高いのは、株価が配当に対して下がった可能性を示します。
例: 5年平均が3.0%なのに現在3.5%なら、相対的に割安寄りと見なせます。
フェアバリュー(配当基準)
評価現在の配当利回りが5年平均の±10%以内に収まっている状態を、歴史的な水準付近とみなします。
例: 5年平均3.0%に対し現在2.9%なら、おおよそ適正圏です。
割高(配当基準)
評価現在の配当利回りが5年平均より明らかに低い(例:−10%以上)場合、株価が歴史的な水準より上がった可能性を示します。
例: 5年平均3.0%なのに現在2.1%なら、相対的に割高寄りと見なせます。
配当再投資(DRIP)
戦略配当を現金で受け取らず、自動的に同じ銘柄の追加取得に回す手法です。複利を加速させる長期配当投資の基本の一つです。
例: KOの配当を20年再投資すると、現金受取より総リターンが大きくなることがあります。
S&P 500
指数米国の大型上場企業500社を対象とする株価指数です。配当貴族はS&P500採用が要件ですが、配当王に指数要件はありません。
例: 配当貴族はすべてS&P500ですが、配当王が必ずしもS&P500とは限りません。
PER(株価収益率)
評価株価を1株あたり利益(EPS)で割った指標です。低いほど割安の可能性がありますが、セクターや成長性の文脈が重要です。
例: 株価50ドル、EPS5ドルならPERは10倍です。